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没にしたもの。

ちまちま書いてたんですが、
自分では書けないものだと判断したので 書くのをやめてしまいました。
どなたか続き書いて下さい(丸投げである)
そういえばもうすぐ大トロBDですね。
どうしましょうまだ一文字も書いていません^p^ 早く書かなきゃー




――――――――――――――――――――
目の前に誰かがいる。一体誰なのだろうかと考えるが分らない。
だが、そいつは震えながら何かを守るように抱き締めている。
しかし俺は男の背中のせいでそれを見る事はできない。


…そもそも俺は何で今、ここにいるんだ?
考えても分らなかったから考える事をやめて周りを見渡す。
男の周りにはきっと先程まで動いていただろうが、もう動く事のない肉の塊。
地面に刺さっている槍や刀、転がっている兜や弓。


ずきっ

「っ…」
不意に激しい痛みを感じ、自分の頭に手を抑える。
まるで周りを見てはいけないと静かに警報が鳴るようだ。
気のせいだと自分に無理矢理納得させようとしても痛みがそれを許さない。
「なんだってんだよ…くそっ…」
仕方がなく、再び男の背中に視線を向けてみると不思議な事に、俺を襲っていた痛みが消えた。
「…?」
首を傾げ、気のせいだったのかと再び視線を周りに向けてみたが、
まるでそれを拒否するかのように、再び激しい痛みが俺に襲いかかってくる。
「…やっぱり駄目か……」
痛みの原因がなんなのかさっぱり分からないが、これはどうしようもなさそうだ。
そういえば何故こいつは、ずっとそこにいるのだろうか。
どのくらいの時間が経過したのかは分らないが少なくとも俺がここにいる時からずっと、
最低限の動きがある以外、動いていはいない。


「おい。」
声をかけてみる。が、男に反応はない。もう一度同じ事を言ってみたが結果は同じ。
「おい、聞いてるのか!」 一歩だけ歩み寄って肩を掴んで振り向かせようとするがそこで俺は、自分の異変に気付いた。
――――足が、動かない。
どれだけ前に歩きだそうとしても、俺の両足はそれを拒絶するように、ぴくりとも動く事をしないのだ。
「何がどうなってるんだよ…!?」
立つ事ができているのに、歩く事ができないこのもどかしさに苛立ちを覚えながら、それでも足掻く。
たが結果は変わず、ただ、自分自身のおかしさに腹正しくなっただけだった。
諦めて溜息を吐く俺に気付いているのかいないのか、男は相変わらず変化は無いまま。
「――――」
不意にそいつは小さく呟く。相変わらず、僅かに震えながらまるで何かを願うように。
そっと手を伸ばして触れようとしてみるが思っている以上に俺とそいつの距離が広く、届かない。
「お前は何がそんなに悲しいんだ?」
問い掛けても答えなんて返ってこない。分かりきっていた事だが、それでも問い掛けずにはいられなかった。
何故かなんて、自分でも分からなかったが。
「―――まさ…!」
何かを言った。ほんの少しだけ聞きとる事ができたが何を言っているかまでは理解することはできない。
だが、何故。
何故こいつの後姿がこんなに切ないのだろう。
ほんの少しの言葉しか聞き取れないのに、胸が苦しくなってしまうのか。
「…おい」
手を伸ばしてみる。分かっていだがその手は、届く事がない。
一歩、足を踏み出そうとする。すると足は一歩分そいつに近付く事ができた
もう一歩進もうとするが今度は進む事はなく、無駄に終わった。

「…お前は、何でそんなに苦しそうなんだ」



\(^o^)/
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